バッグ・かばん作りを学べるスクール紹介

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Bagyardのイベントなどで度々、「革製品を作れるようになりたいのですがどうすれば良いのですか?」といった質問をいただきます。趣味程度ならバッグヤードのワークショップや勉強会でも多少は身につきますが、本格的に学びたいと言う方には東京ということもあり、「アトリエフォマーレ」さんと「レプレ」さんを紹介しています。
その他にもう1校、豊岡にある「アルチザン・アヴェニュー」さんをトレンドセミナーでもお馴染みの川崎智枝さんと鈴木清之さんに手分けして取材していただきました。この3校以外にも教室やセミナー形式で学べる場所はあるようですが、基本の部分からきっちりと学べるのはこの3校と聞いています。

≪アトリエフォルマーレ  BAG CRAFT MASTER SCHOOL≫
≪Bag Artist School  レプレ≫
≪Toyooka Kaban  アルチザン・アベニュー≫

この3校とも、国内でも数多くの実力派クリエーター、職人さんを輩出しています。これは、確実な技術を持った講師の先生方から学べることが大きな強みとなっていると思われますが、それに加え、学校が主催するイベントなどに参加することで、将来のシュミレーションをする機会が持てたり、事業を立ち上げるためのノウハウや職人として一本立ちしていくアドバイスをもらえたりと、充実したサポート体制も役に立っているのではないかと感じます。また、同じ志を持つ仲間が出来るということもスクールで学ぶことのメリットではないでしょうか。
それぞれ、ホームページも充実していますので、バッグ・かばん作りに興味のある方は是非ご覧ください。



≪アトリエフォルマーレ  BAG CRAFT MASTER SCHOOL≫

本格的なバッグ職人を育成する「バッグクラフトマスタースクール」が開講されたのは2003年。バッグブランド「SAN HIDEAKI MIHARA」のデザイナー、三原英詳氏の呼びかけでスタートした学校です。講師はすべて、ベテランの大月校長をはじめとして経験を積んだ現役の職人たち。校長はバッグづくり一筋50年のベテラン職人で、国内でもまだ取得した人は少ない「鞄・ハンドバッグ・小物技術検定1級」の腕を持っておられます。

◆カリキュラムの内容は

スクールカリキュラムとしては、まず「基礎コース」からはじまり、「中級コース」、「上級コース」へと進級し、確実にステップアップできる流れになっています。1クラス10人までの少人数制で、1クラスに2人のベテラン講師がつき、職人を目指す生徒への細かな対応が特徴です。充実した設備のみならず、わからないことはすぐに聞ける環境も揃い、じっくり腰を据えて学べます。

それぞれのコースは、半年間で3時間~3.5時間の講義を、計24回受けることができます。手縫いとミシン縫いの両方を学べ、基本となる革バッグの知識と技術を、みっちり習得できるカリキュラムが組まれています。

 

また上級コースで製作した作品は、合同展示会「rooms」でバイヤーに向けて展示することができます。表現したいことを伝えるプレゼンテーション能力を身に着けてもらうことや、受講生個人のビジネスへと発展させていくことを目的としています。

◆バッグ職人として成長していくためには

「バッグ職人は、技術力があるというだけではダメで、デザインを読み取ること、研究熱心であることなど、多方面の感性が必要な職業です。特にサンプル職人の作るものは、そのブランドがどう理解され、バイヤーに支持されるかを最初に決める仕事。形だけキレイに整えれば良い訳ではなく、目に見えない箇所の作り込みやデザイナーが抱く想いまで具現化できるような、感性豊かな職人になってほしいと願っています」(大月校長)

こちらのスクールでは、在校生に向けたセミナーも定期的に実施しています。デザイナー、営業、バイヤー、タンナーなどの方を講師に迎え、授業では収まり切らない業界の話を聞くこともできます。

そして大月校長と二人三脚で生徒たちを見守る、教頭の大島彩さんも大きな存在です。二人とも生徒から大変慕われており、“めんどう見のよい”家族的な雰囲気の中で、安心して学べることが「アトリエフォルマーレ」の校風とも言えるかもしれません。

「卒業しても、何か悩みを抱えたらここに訪ねに来れるような、そんな存在でいたいと思っています」とお二人は笑顔で語ってくださいました。

「バッグクラフト マスタースクール」 東京都墨田区本所1-1-8   03-6682-7390
http://atelier-formare.com/



≪Bag Artist School  レプレ≫

老舗バッグメーカーを母体とする「バッグアーティストスクール レプレ」は、今まで培ってきたバッグ作りの技術・ノウハウを広く伝えるために設立されました。その実績に裏付けられた技術の継承だけでなく、変化し続ける業界の近未来を見据え、次世代を担う人材育成に注力。上田総一郎代表をはじめ、若いスタッフ・講師陣を中心に運営しています。革はもちろん、さまざまな素材でのバッグづくりを習得できるのも特徴です。

◆オリジナルなカリキュラムから直営店での販売まで

初年度は基礎コースからスタートし、ミシンと道具類などの基礎知識から、金具・付属素材知識、型紙、縫製・組立など、隔週一回と無理のないペース学べます。2017年10月からはデザインコース(毎週金曜・土曜)もスタートします。現在は東京校、大阪校がありますが、こちらに続いて愛知・一宮に新拠点がオープンしました。(写真)愛知校は1933年築の建物(尾西繊維協会ビル)をリノベーションした「リテイル」に入居し、趣味としてのかばんづくりに取り組むビギナー向けの講習から、作家・ディレクターとして活躍できる専門的な内容まで多様なカリキュラム。独立開業を希望するかたには、いろいろな選択肢を提案しています。なかでも、教室開業の手続きまでも伝授する「ホームティーチャーコース」、指導力を身につける「講師コース」は他のスクールにない特色です。メーカー直営というメリットを生かし、プロ仕様の素材・材料の仕入れもサポートします。

直営店「b.a.g(バッグアーティストガーデン)」での卒業生の作品展示販売、東急ハンズほか有名ショップでのイベント開催などもあり、卒業後のサポート体制が万全です。

「b.a.gではバッグのセミオーダーサービスをスタートさせました。お客さまにオーダーバッグを気軽に楽しんでいただきたいですし、縫製作業は卒業生の仕事の受け皿として、支援のひとつになれば」(上田代表)。バッグ作りをしたい人、バッグブランドを立ち上げたい人の可能性を伸ばしています。

また生徒の年齢層も幅広く、大人世代の入学も増加。定年後のセカンドキャリアや生涯学習といった側面もあるようです。別プロジェクト「cocoloito(ココロイト)」では、人材育成の場をさらに開拓しています。

「学校運営のノウハウを生かし高齢者を対象とした、ものづくりの教室をプロデュースしています。つくり方を習い、つくったものが製品に加工され世に出ていく。ものづくりを通して人と関わるよろこびを実感していただいています」(上田代表)。人生の先輩たちへの敬意とあたたかなエールがいっぱい。構造的な労働力不足が問題となっている今、高齢者の雇用創出がその一助となりそう。

◆さまざまなイベントへの積極的な出展

「たくさんのかたの目に触れることによって、創作活動への意欲に変えてほしい」(上田代表)と、ものづくり・まちづくりイベントにも積極的に参加しています。日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」が主催する「ハンドメイドインジャパンフェス」でもブースを出展。ワークショップに予約が相次ぎ、卒業生による個性あふれるバッグの展示販売にもユーザーからの熱視線が。

革の街、東京・浅草の「エーラウンド」でもブース出展。皮革産業のビジネスパーソンとの交流により、新しいコミュニティの形成へと向かっています。

産地での取り組みはほかにも。埼玉・本庄の伝統工芸「本庄絣」を使用したバッグデザインコンテストを実施。展示イベントを都内で行い、話題になりました。「後継者不足や職人の高齢化により、地場産業の生産形態はくずれてしまいましたが、バッグづくりの技術や知識を根づかせていくことで、新たな展開を期待しています」(上田代表)。

バッグづくりで社会問題を解決するための多様なアプローチは、その点と点がつながり、一本の線となり、共感が広がっていく・・・。スピードの速さも時代を反映しているからこそですね。同校の多角的な展開はスクールの在り方、バッグ、袋物周辺の産業を更新していくようなパワーにあふれています。

バッグアーティストスクール  レプレ 大阪府大阪市北区万歳町4-12 浪速ビル 東館204号室
http://www.bag-artist.jp/


 

≪Toyooka Kaban  アルチザン・アベニュー≫

最近目にする「豊岡鞄」ブランド。これは平成18年に特許庁の地域ブランド(地域団体商標)として、兵庫県豊岡市の地場産業である「かばん」が、工業製品初の認定を受けたことからスタートしたものです。全国的にも認知度が高まり、今では全国各地の百貨店や専門店などでイベントが開催されています。

◆トータルで鞄づくりが学べる産地ならではの強み

平成26年、豊岡市中心部にあるカバンストリート(宵田商店街)に「トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー」がオープンしました。ここは「カバンを核としたまちづくり」の事業を行うべく、一階には「豊岡鞄」のショップ、三階には「鞄職人の学校(トヨオカカバン アルチザンスクール)」を併設しています。時代を担う鞄職人の育成機能も併せ持たせました。

ここは業界内では類をみない、昼間一年制の専門学校。みっちり鞄に没入して一から学ぶことができます。生徒は一期で10人までと少数精鋭制を取っています。 “次世代のカバン職人育成”がテーマであることから、スケッチ、裁断、縫製などの他にも、原価計算や経営講座など“鞄に関する知識と技術”を統計立てて学べるカリキュラムを備えています。校内の学びだけにとどまらず、企業見学やインターンシップ制度、会社説明会なども充実させて、学生と企業との橋渡し役も行っています。

かつては大手鞄メーカーに勤務し、中国への技術指導も行った経験もある主任講師の竹下嘉壽(よしひさ)さん。(写真左)「ここの1年間は鞄づくりをトータルで学べます。鞄の生産地ならではの専門校として、学校のそばに180件もの鞄関連企業があるのも強みですね。まずは学校のインターンシップ制度などを利用して、企業を実体験してから独立を考えていくことがとても重要だと思っています。」と話して下さいました。(写真右:生徒作品)

◆“鞄”を核にした未来への街づくり

鞄作りに興味があるとはいえ、1年間の総授業数は1,380時間(専門学校は800時間程)、そして市外出身者には豊岡での住居費もかかるので、生半可な気持ちで入学する生徒は少ないとのこと。今年はほとんどが市外出身者で、何名かは生徒同士でルームシェアをしながら生活しているのだとか。

「最近では、鞄だけでなく、東京から財布の講師を招聘して“財布講座”も開講しています。国内の産地同士が技術を共有し合うことで、トータルでより強い“メイドインジャパン”の商品を作ることができるのではと考えました。過去3年間の計23人の卒業生のうち、15名は豊岡市内の鞄メーカーに就職していますよ。」と竹下先生。

アルチザンスクールがある「カバンストリート」も、メディアなどを通じて観光客に認知されており、若手によるモダンなセレクトショップや、かばんの修理店、クリーニング店など個性的な店が並び始めています。鞄の街全体で職人を育成し、“鞄”を軸にした街起こしをする豊岡の取り組みは、類を見ない新しい地域のチャレンジとして今後も注目できるのではないでしょうか。

トヨオカ カバン アルチザンスクール 豊岡市中央町18-10  0796-22-1709
http://www.artisanschool.net/


 

それぞれのスクール卒業生は多岐に渡るジャンルで活躍していますが、豊岡の「アルチザン・アヴェニュー」卒業生はほぼメーカーへ就職しているとのことです。

***卒業生紹介***

≪アトリエフォルマーレ  BAG CRAFT MASTER SCHOOL≫

「FRAGMEND (フラグメンド)」 主催:山﨑 惇 https://facebook.com/fragmend
「KUGIRI(クギリ)」主催:藤本純一 http://kugiri.com
「r’ng(アールアンドジー)」主催:水野まり http://www.randg.jp
「Via(ヴィーア)」 主催:たかつよしえ https://www.via-original-bag.com/

≪Bag Artist School  レプレ≫

「comma(カンマ)」主催:遠藤朋奈 http://www.commabag.com/index.html
「SABASABA(サバサバ)」主催:實石知之 https://office-sabasaba.jimdo.com/
「SUUTTO(すぅ~っと)」主催:石橋妙子 https://www.suutto.com/

 

今回取材していただいた川崎智枝さんと鈴木清之さんが主催するwebマガジン「BAG Number」もとても有意義な情報が掲載されていますので是非ご覧下さい。

 ◆「BAG Number」バッグナンバー http://bagnumber.tokyo/

 

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