第97回 東京レザーフェアレポート
2017年12月6日-7日開催

LINEで送る

2018年に向け、革・生地・副資材を提案する日本最大級の皮革関連資材トレードショー『第97回東京レザーフェア』(TLF)が、12月6日(水)7日(木)の2日間、浅草の都立産業貿易センター台東館にて開催されました。

バッグヤードに協賛していただいている(株)山陽さん、トップラン(株)さん、仙田(株)さん、(株)イデアルさん、4社の一押し商品・新作・主力商品をレポートいたします。

株式会社山陽 (創業100年を超える姫路の総合タンナー)

株式会社山陽さんは、兵庫県姫路市に本社・工場を構える大手のタンナーさんです。ヌメ革を得意とされていますが、さまざまな種類の革も作られていて、紳士靴・鞄・婦人靴・ハンドバッグ・革小物など幅広いアイテムの製造に用いられています。

まず、前回のレポートでご紹介した、ヌメ革加工の手法を100のバリエーションにして展示及びサンプル帳にした「100BASIC/100BASICBOOK」」が、2017年度グッドデザイン賞を受賞されたとのお話を伺いました!

ヌメ革の違いを『素材』×『仕上げ』で選べる仕組みにし、わかりやすく購入しやすいデザインに仕上げられた革見本帳と、Webサイトが高く評価されたそうです。

そして、今期おすすめの革としてキップヌメの仕上げの違う2種類を紹介していただきました。

スムースタイプは、アドバン仕上げ。
アドバン仕上げとは、ベースの色の上に濃いめのカラーをのせて部分的に落とし、ムラをだしてアンティーク調に仕上げる加工です。使っていくうちに外側のカラーが落ちてベースカラーが強くなるそうです。革の右端、四角に見えている薄いカラーがベースの色。これは、このベースの上にアドバン仕上げをしているというサンプルでした。

シュリンクタイプは、ワックス仕上げ後、ミーリング加工によりシボ出しした革でした。
ミーリング加工とは、ドラムの中で空打ちをする加工のことを言います。

カーフのシリーズも良い仕上がりでした。ナチュラルカーフはトラが美しく、

型押しカーフは特徴のある型で表情があり、

カーフスエードは手触りとカラーがとても良かったです。

山陽さんでは、本ヌメ革用のタグと、

クローム鞣し革のタグの2種類を用意されています。
商品価値を高める事が出来ると思いますので、ご利用いただければと思います。

トップラン株式会社(バッグ素材開発・輸入・卸売)

東京都台東区に本社を構えるトップラン株式会社さんは、バッグ用生地を中心に素材開発されてこられた会社です。常にトレンドを意識した、メンズ。レディースの生地を、裏加工も含めた使いやすい状態で提案してくださるので、生地の表現方法がわかりやすく伝わってきます。

革の取り扱いも行なっていて、1枚から手頃な価格で購入出来るのでおすすめです♪
今回は、メッシー、ドナルド、オビーレ、ビバルディの4種類が出品されていました。気になる方はぜひ問い合わせてみてください。

生地は種類が多いので、個人的に気になったものをご紹介します。

「デューロン」
ゴムライクな仕上がりのポリウレタンは、加水分解しにくく、マットな仕上げなのに傷が付きにくい素材。
メンズ向きの落ち着いたカラー展開となっています。ロットは1反(30m)〜

「レボーグ」
ナイロン×コットンの交織素材にオイル加工を施しているので、しっとりとしたカジュアル感のある生地に仕上がっています。爪傷が付きやすいと言うデメリットはありますが、逆に使い込むほどに味わいのある独特のエイジング効果が楽しめる生地です。ただし、ロットは1カラー250m〜となります。

「コーミッド」
150d高密度ポリエステルツイルの表面にテフロン加工を施し、裏面にはPVCを合わせた防水性の高い、軽くて上品な生地です。 落ち着いたカラー4色展開。在庫していますので、メンズリュックなどに最適な素材ではないでしょうか。

仙田株式会社 (鞄・バッグ・小物類向きの表生地、裏生地全般)

仙田株式会社さんは、創立1912年(大正元年)、設立1962年(昭和37年)という長い歴史と伝統のあるテキスタイル専門商社です。
レザーフェアには毎シーズン出展されていて、新しい素材や加工の提案、トレンドの傾向や在庫品の新色などの情報も教えていただけます。

今期の主力商品は、上品で高級感のあるナイロンカルゼ「カージー」

カルゼとは綾織の一種。通常のツイルより畝が出やすい織り方なので、しなやかできれいな光沢が見られます。

続いて、フルダル糸(光沢のない糸)を使用し、光沢を抑えたナイロンヘビーツイル「クレイ」この2素材が、新しく在庫品となるのでおすすめとの事でした。

他にも、トレンドを意識してテーマを決め、様々な加工をほどこした、表情のある表生地の提案をされていました。トレンドの立体的に見えるプリントや、可愛いハート型のキルティングなど、とても華やかでした♪

定番のカラーを美しいグラデーションで見せる演出も、わかりやすくて素敵です!

仙田さんは、カラー豊富な定番品が数多くあるのが魅力です。また、企画力・提案力がありますので、各種プリント、表のコーティング、裏のボンディング、染め、洗いの加工やジャガードなどのオリジナル生地の開発(ロットが大きい場合もありますが)もしていただけます。
皆さん親切な方ばかりなので、まずは何でも相談してみてください。

株式会社イデアル(バングラディシュ専門のレザー輸入卸商社)

株式会社イデアルさんは、バングラディシュの革を専門に扱っている革屋さんです。バングラディシュは「特系関税国」なので、関税0%で輸入する事が出来ます。だから良質な革を安価で提供する事が可能なのです。8割が在庫を持つ革ですし、カラーバリエーションも豊富で手頃な価格の革が1枚から購入出来ます。

「マヤカーフ」色数がとても多く、
クローム鞣しなので発色の良い革です。@54/DS

「メキシコ」ナチュラルな仕上げの手触りの良い革で、使い込むと深みのある色に変化します。
在庫品で、色数も多く、価格も@48/DSとお手頃です。

「マンチェスター」オイルを入れたしっとりとした仕上がりの革です。9色展開の在庫品で、価格は@49/DS。厚みは1.1mm〜1.3mmぐらいになるとの事です。
展示している革を使用した靴やバッグのサンプルが置かれていて、実際に商品化した時のイメージもしやすく、カラーもわかりやすい提案をしてくださっていました。

*価格やロット、またサンプル帳の色数などは変更される事もありますので、詳しくは各社様へ直接お問い合わせいただき、ご確認ください。

最後に、第97回東京レザーフェアのスペシャルコンテンツの様子です。
『Jenny Fax]デザイナーのシュエ・ジェンファン氏と皮革関連企業とのコラボレーションによるファッションショーが開催され、様々な革を用いた個性的でカワイイファッションショーは、立見が出るほどの盛況ぶりでした!
ショー終了後はトークショーが行われ、コラボした企業の方々のコメントなどもあり、革がより身近に感じられるイベントとなっていました。

東京レザーフェアでは、毎回様々なイベントを行なっています。
今回も、7階の情報発信コーナーでは「TLFトレンドセレクション」として、今シーズンの各社の提案素材を3つのテーマに分類し、実際に手に取って見られるように展示されていました。
「トレンドテーマ・ガイダンス」という、トレンドセレクションの素材を解説するイベント。
「極めいのち素材」という各社”渾身の一点”を展示し、人気投票を行う恒例のイベント。
「リネアペッレ・セレクション」と題した、リネアペッレ見本市の最新マテリアルも編集展示していました。
また、特別企画として「2018-19トレンドセミナー」「レザーファッションショー&トークショー」「革コン!デザインコンテスト2017」も開催されました。

若い世代を中心に年々人気が高まり、大勢の方が来場されてますます盛り上がりをみせている東京レザーフェア、次回は2018年5月24日(水)25日(木)開催予定です。
ぜひ足を運んでみてください!

 

LINEで送る