11/21 第9回勉強会報告 『東京都皮革産業センター見学会』

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11/21に東京都立皮革技術センターの見学会が行われました。
参加者は小売店さん、メーカーさん、バイヤーさんなど各方面からお集まりいただき、定員いっぱいの総勢20名です。

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都立皮革技術センターは、墨田区八広にあり、主に皮革・革製品に関する試験を行っています。
東京都の地場産業でもある皮革産業の技術の促進や支援のための施設です。
センター内には皮革に関わる様々な資料や、試験のための設備が揃っています。

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まず、「皮」を「革」にする鞣しの工程をまとめたビデオの上映がありました。
革の鞣しの方法は、大きく分けてタンニン鞣しクロム鞣しの二種類に大別されますが、それぞれの工程の解説の他、甲革や靴裏などその革の使用目的によって、鞣しの工程は細かく分かれていくものであることなどもわかりやすくまとめられ、さらに様々な革組織の電子顕微鏡写真なども網羅された貴重な資料でした。
ビデオ上映のあとはセンターの技術指導員の加藤さんから、タンニン鞣しとクロム鞣しについての違いについてさらに解説していただきました。
実際のサンプルを見ながら、参加者からの質問への回答なども交えながらの形で、鞣し工程での革のPH値など非常に専門的な分野まで解説は及び、とても中身の濃い、有意義な解説をしていただけました。
他に、染料と顔料の違いや、より実質的な「オイルレザーはなぜ色落ちしやすいのか?」といった質問に対する技術的解説などもありました。

その後はセンター内にある、様々な機械や設備を解説していただきながら見学しました。
これらほとんどの機械がドイツ、イタリア、フランス製とのことでした。
一部を写真でご紹介します。

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このようにセンター内のこれらの設備は、全て基本的な用途や仕様などが展示されています。

試験用ドラム
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ステンレス製ドラム
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セッティングアウトマシン
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バタ振り機
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ホットプレス機
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バイブレーションステーキングマシン
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バイブレーションステーキングマシンは、乾燥革を細かく何度も叩いてもみほぐすことで柔軟にする機械ですが、今回は実際に稼働している様子も見学させていただきました。
稼働している機械内部を覗ける小窓があり、可動部が何度も革を細かく叩いている様子を見ることができます。

見学しながらも参加者からは様々な質問が飛び出し、その度に解説が加えられます。
タンニン鞣しに使われるタンニンの種類や、ガラス仕上げとガラス張り革の違い、それぞれの仕上げ方法による長所と短所などなど…

予定の1時間半で見学会は無事終了しましたが、参加者の皆さんからは貴重な知識に触れた実感を感じました。

都立皮革技術センターでは1名からでも見学を受け付けており、また試験依頼なども常時受け付けています。
詳しくはHPをご覧ください。

東京都立皮革技術センター

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