2017年7月29日 革のワークショップ
「夏に持ちたいスマートながま口扇子入れ」レポート

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2017年7月29日(土)幅広いジャンルの作家として活動する 高橋法子さんが講師を務める、革小物ワークショップが開催されました。

午前の部では、前回ご好評いただき2度目の開催となった「手縫いで作るオリジナルパスケース」
午後からは、今の季節にぴったりな「夏に持ちたいスマートながま口扇子入れ」を制作していただきました。

今回の、がま口デザインの扇子入れは、縫わないで貼り合わせて作るタイプで、初心者の方にも作りやすく、出来上がりはハイクオリティという魅力的なアイテムです。
参加者は女性4名、お1人は色違いを2つ制作されたので、素敵な扇子入れが5つ仕上がりました!

それでは、そのワークショップの様子を、10工程にわけてレポートしていきますね。

1:準備

まず、事前にセレクトしていただいた革と裏地の組み合わせで、高橋先生が美しく準備していただいた「扇子入れキット」を受け取って内容確認から。

1 口金
2 本体の革
3 裏地
4 紙紐 長いもの2本 短いもの4本
5 タッセルキャップ
6 タッセル用の革
7 丸カン

今回、皆さん見事に違うお色を選ばれていたので、出来上がりが一層楽しみなスタートとなりました。

2:型紙を写す

革、裏地に型紙を置いて写します。
ビニール板やカッティングボードの上に置き、ウエイトで押さえてセットすると、ずれる事なく安心です。写しにくい場所は、ボードごと回転させながら写せば、作業がスムーズにはかどるんです!

3:裁断

革包丁やカッターを使って、型紙の線通りに裁断します。
革小物は1㎜のズレも仕上がりに影響しますので、裁断は丁寧に行わなくてはいけない工程です。

ここはとても大切なポイントですので、裁断したものを先生が細かくチェックし、必要なところは修正していただいて次の工程へ。

4:革漉き

革小物をきれいに仕上げるために、もう一つ大切なのが革漉きの工程です。
縫い合わせたり、折り曲げたり、重なったりする箇所は、革の厚みを薄く漉いてすっきり出来上がるよう下準備をするのです。革を漉くのには、この革漉き機を使ったり、革包丁で漉いたりします。

今回は、がま口の両端、口金から出ている部分を内側に折りますので、この部分を革漉きします。

革漉き機の操作は難しいので、高橋先生の実演を見学していただきました。

感想は、、、

「はやーい!」
「ひとなでしただけで終わっちゃった~」
「あっという間過ぎて写真が撮れなかったー」

など、など、漉き機のあまりの速さに、皆さん目を見張っていらっしゃいました。

革漉き機は普段なかなか見る事のない機械ですので、かなり興味深い体験だったかと思います。

5:ヘリ返し

革漉きをした折り代に、接着剤を塗ってきれいに折り、しっかり圧着します。
このように切れ目が出ていない、端を折った仕上りを「ヘリ返し」と言います。

5:表の革と裏地を貼り合わせる

表の革と裏地が出来上がったら、それぞれの裏側、外周1cm巾にゴム糊を塗って貼り合わせます。
まず、半分はくっつかないように紙かビニールを間にはさんでおいて、半分だけを平らに貼り合わせます。
次に、底の部分が自然に折り曲がるように手で曲げながら、残りの部分を貼り合わせます。
カーブした外側と内側の距離って少し違いますよね。ほんの少しの事ですが、このようにして貼り合わせないと、出来上がった時に裏地にしわが出てしまうのです。カーブさせながらきれいに貼り合わせるのはなかなか難しいものですが、みなさん慎重に作業をされ、とてもきれいに仕上げていらっしゃいました。

6:口金に接着剤を入れる

さて、次は本日のハイライト、口金入れの工程に入ります。
なるべく口金の裏側(裏地と接する面)と天につけるような気持ちで接着剤を薄く塗ります。これは表側にたくさんつけてしまうと、本体を入れたときに接着剤が表にはみ出す可能性があるため。と説明があり、皆さん納得のご様子でした。

7:口金に本体をはめる

接着剤が塗れたら、本体を差し込みます。ここで、型紙のサイズぴったりに裁断されていないといけない訳がわかりますよね!
正確に出来上がっていれば、ぴったりにきれいに入るはず。
まるで、家具に引き出しをすーっと入れるみたいな感じです。

8:紙紐入れ

口金に本体を入れたら、紙紐を入れて固定します。口金を傷つけないように少しずつコツコツ進める作業です。

感想は、、、

「なんだか、紙紐を入れているだけなのに職人になったような気分~~~」

9:口金の内側の端の角をペンチで軽くつぶす。

接着剤と紙紐をきちんと入れていれば、ぬける心配はほとんどないそうですが、口金の角を軽くつぶして締めておくと安心です。口金を傷つけないように当て革をして、内側だけ軽くペンチでつぶします。

10:ミニタッセル作り

仕上げは楽しいミニタッセル作り。
フリンジの幅はお好みで良いので、均一なスリットを入れていきます。方眼定規を使って平行に動かしていくとまっすぐに切りやすくて便利です。
革が切れたら、根元に接着剤をつけてきっちり巻き、タッセルキャップの奥にも接着剤を入れて、巻いたタッセルを入れて乾かします。
そして、タッセルを口金のカンにとりつけたら完成です☆

皆さんの完成作品を並べてみました。とってもステキですよね~
実際、こんなスペシャルな扇子入れはなかなかないと思うほど、高級感あふれる仕上がりです!
使用した革も、カーフあり、キップあり、型押しも特徴のある物が3種類。質感も表情もさまざまで、がま口の作り方だけでなく、革の特徴についても知識を増やしていただけた、充実のワークショップとなりました。

これからもしばらくは暑い日が続きます。
世界でひとつだけの革の扇子入れにお気に入りの扇子を入れて、お出かけいただければと思います。

さて、高橋さんのワークショップ 次回は10月下旬を予定しています。(写真はイメージです。)
内容は、昨年ご好評いただきました「クラッチ感覚で持てる大きめのがま口ポーチ」今回はミシン仕立てのバージョンアップ版です。そして、読書の秋にあなたの本を大切に包む「色合わせを楽しむバイカラーのブックカバー」(こちらもミシン仕立て)の2種類を企画中。

革でものづくりを楽しみたい方、そして革のミシンにご興味のある方もぜひご参加ください! さらなる詳細は、また改めてお知らせいたしますのでお楽しみに~(^^)/

Bagyardでは、これからも革の物づくりを楽しんで勉強していただけるワークショップ、勉強会を企画していきたいと考えています。気になる方は、HPのメルマガ登録やfacebookにいいねを押していただき、早めに情報をキャッチしてくださいね。

【高橋法子 プロフィール】 https://www.iichi.com/people/noriko_takahashi
【高橋法子 Blog】http://potmum.com/blog/

 

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