2018年2月17日(土)革のワークショップ
“ハンドステッチで作るオリジナルデザインのメガネケース”レポート

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2018年2月17日(土)幅広いジャンルの作家として活動する 高橋法子さんが講師を務める、革小物ワークショップが開催されました。

 

午前の部では、これまで何回も開催させていただきました、人気のがま口ワークショップ「プラスonでカスタマイズ オリジナルミニがま口」
午後からは、革の手縫いでしっかり縫いあげる「ハンドステッチで作るオリジナルデザインのメガネケース」を制作していただきました。

今回のメガネケースは、これまでのワークショップの中でも手縫いの距離が最長という大作。高橋先生に縫い方の基本を習い、皆さん、ものすごい集中力で楽しく制作してくださいました。参加者は女性5名、それぞれお好みの革にカスタマイズもプラスして、素敵なメガネケースが出来上がり、大満足のワークショップとなりました。

それでは、その様子を、7工程に分けてレポートしていきますね。

1:下準備

まず、事前にセレクトしていただいた革で、高橋先生に美しく準備していただいた「メガネケースキット」を受け取って縫う前の下準備をしました。

キット内容は、・メガネケース本体(マット合皮の裏貼り済み)・ノーズブリッジ用の革パーツ・マグネット・三日月形の見付け

・パーツ作り

かぶせの裏側に貼り付ける三日月形の見付けに、マグネットを取り付けます。


マグネットの座金の中心を、マグネットを付ける位置に合わせ、座金の四角い穴の中心に、縦にカッターの切り込みを入れます。くれぐれも切り過ぎないように!
切り込みを入れたら、そこにマグネットの足を差し込み、裏側から座金を入れて、足を折り曲げ、薄いスポンジ芯を貼っておきます。

・接着面の荒らし

革の手縫いでは、縫い合わせる箇所を接着剤で貼り合せてから縫うのですが、つるつるしている表面だと接着剤をぬっても流れてしまい、しっかり接着できません。そこでつるつる面をカッターや革包丁で荒らしてザラザラ面にします。

準備してくださったキットは、接着する箇所に銀ペンで印がついていましたので、
その場所を地道にカッターで削ってザラザラにして、下準備は完了です。

2:口前の手縫い

さあ、下準備が完了したら、手縫いの工程に入ります。
「ねじ捻」という、縫い線の印をつける道具を用意します。
ねじ捻の幅を3mm幅にセットして、革の切れ目から3mmの位置に縫い線を引きます。

しっかり線が引けたら、その線の上に「菱目打ち」をあてて、ハンマーで叩き、針穴をあけます。

穴が開いたら、いよいよ手縫い!今回は2本の針を使って縫う「2本針の平縫い」です。
最初に糸の通し方。縫っている時に、糸から針が抜けてしまわないよう固定します。
針に糸を通したら、短い方の糸の端から5センチくらいの位置に針を刺し、さらに5mmくらい糸端よりのところに刺して、針を引き抜きます。(もう一度、さらに5mmのところに刺す場合もあります。)
針を引き抜いたら、糸を縫った部分が針の根元に来るまで、両方の糸端を引っ張ります。

糸の両端に針がセット出来たら、最初の針穴に糸を通して縫い始めます。
手縫いの方法もいろいろありますが、今回の縫い方はシンプルです。

新しい目に裏から入れて、引き抜いた糸を指で下に抑えて、その目に表から入れる。

それを繰り返すと、このような縫い目になります。

最後の3目になったらいったん手を止めて、表の針だけを往復させて縫い、

その針で1目戻って引き抜きます。
最後に、表と裏と1目ずつ残っているので、それぞれ針を入れて糸を引き抜ききらず、最後に小さくなったループの内側に、目打ちで乾くと透明になる接着剤をつけてから、糸を引き抜きます。
接着剤が乾いたら、ぎりぎりのところで糸を切り、縫い目をハンマーで軽く叩いて落ち着かせます。

3:ノーズブリッジの縫い付け

次に縫うのはノーズブリッジ。
先ほど荒らした面にノーズブリッジのパーツを貼り付け、表から菱目打ちで穴をあけ、同様に手縫い。皆さん、すでに手縫いに慣れていらっしゃったご様子。言われなくてもハンマーで叩いてきれいに仕上げていらっしゃいました。
薄い色の革の場合は、白い紙などを挟んで叩くと汚れる心配がなくて良いですね♪

4:見付けの貼り付け

用意しておいたマグネット付きの見付けを、本体に貼り付けます。
この時に使う接着剤はサイビノール。接着する面の両面にぬって、半透明になったら貼り合わせ、ハンマーで圧着。こうするとしっかり着きます。
このパーツは、出来上がりよりも大きめに用意されていましたので、本体に合わせて余分をカッターで切り落とします。

5:ケースの周囲を縫う

メガネケースを立体に貼り合わせて縫いあげます。
この時に使う接着剤はゴム糊です。荒らした面にゴム糊を3mm位の幅で薄く塗り、ぴったりと貼り合わせて、ネジ捻で3mmの縫い線をつけ、菱目打ちで針穴をあけます。皆さん、説明しなくても手順がわかってきたご様子で、どんどん作業が進んで行きました。
穴あけ完了。ぐるっと穴をあけるだけでも長距離、そして縫う距離の3.5倍の糸を用意したら、その長いこと!
完成を目指してひたすら縫います。

新しい目に裏から入れて、引き抜いた糸を指で下に抑えて、その目に表から入れる。

長距離なので、調子良く行っていた方も急におかしくなってしまったり、なぜか糸が絡んでしまったりしましたが、その都度先生がフォローしてくださり、何事もなかったように進んで行きます。

6:革の切れ目に塗料を塗る

縫いあがったら、革の切れ目を塗料で仕上げます。今回は目打ちを使って透明の塗料を塗りました。

7:装飾

最後の仕上げは、お好きな革パーツでのカスタマイズ。

いかがでしたでしょうか。ものすごく濃い3時間、出来上がったメガネケースはこちらです。初心者とは思えないほどの素晴らしい出来栄えですね!
皆さんには、革の手縫いをしっかり学んでいただき、3時間で革のメガネケースを作れて感激です。宝物になります。と仰って頂けました。
革の手縫いが初めての方も、この距離を縫いあげ、素敵な作品を仕上げてくださって、今回も大変良いワークショップとなりました。ありがとうございました。

【高橋法子 プロフィール】 https://www.iichi.com/people/noriko_takahashi
【高橋法子 Blog】http://potmum.com/blog/

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