6月16,17日 第94回東京レザーフェア(TLF)が開催されました。

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TLF入口

 

「第94回東京レザーフェア(TLF)」が、都立産業貿易センター台東館にて開催されました。

TLFは、年2回行われている⽇本最⼤級の⾰と⽪⾰関連資材の展示会。51社9団体が出展し、さまざまな皮革、技術を駆使したマテリアル、トレンド情報や新たな物作りに触れる事が出来るイベントです。

今回のテーマは、⽇本だからこそ⾰に与えることのできる価値を見つめ直す、
『JAPAN STANDARD』
どちらのブースでも各社の特徴を全面に打ち出し、それぞれに日本独自の発想や物作りを発信。
大変楽しく、見応えのある展示となっていました。
初日は雨天にもかかわらず、熱心にご覧になる方で会場中が賑わっておりました。

今回も、バッグヤードに協賛していただいている(株)山陽さん、トップラン(株)さん、(株)イデアルさんのイチオシ商品や主力商品、新しい試みなど取材させていただきましたのでご覧ください。


(株)山陽

創業100年以上を誇る老舗タンナーさんです。

山陽1

原皮の鞣しから製革までを社内で一貫生産をし、タンニン鞣し、クロム鞣しのどちらも可能なタンナーだからこそ出来る高品質な革の数々をご提案をされていました。

sanyou

入ってすぐ目に飛び込んで来たのは壁一面の革のサンプル「25 BASIC

ベースは同じでも、仕上げ方の違いで様々な表情に変化する様が一目瞭然!

これらは植物タンニンで鞣したヌメ革に、一切の合成染料は使わないナチュラルな加工で仕上げられており、本当の革の魅力がひしひしと伝わってくるサンプルばかり。1枚1枚に老舗タンナーの英知が込められているのが見てとれました。

このように伝統と歴史ある技術を大切にされながら、いろいろな新しい技術にチャレンジされています。

これは画期的!水を吸い込みやすいヌメ革に撥水効果を持たせた『防水革』です!実際にどのくらい水をはじくかという実演コーナーがありました。
山陽撥水ヌメ

水をはじいているのがおわかりになるでしょうか。
これまでヌメ革の表面に加工を施すことで撥水効果を持たせた革は存在しましたが、1年ほどで効果が薄れてしまうものばかりでした。しかし、この革は鞣しの段階から新しく開発された薬品を用い、撥水効果が永続的につづくとのこと。
雨の日にどうしてもヌメ革のバッグを使用したい際は、撥水スプレーをかけるしかないと思っていましたが、ムラなくかけるのが意外と難しく、質感も変わってしまうのが悩みでしたよね。こんな防水ヌメ革ならそんな心配も不要で
本当に嬉しい驚きでした。しかし、普通のヌメ革と同様に経年変化はするのでしょうか?バッグヤードとして引き続き注目していきたいと思います。

他にも、後からタンニンを入れることでふっくらとした質感に仕上げたベビーカーフや、滑らかな銀面が美しいベビーカーフなど、山陽さんならではの魅力的な革の数々が並んでいました。

山陽ベビーカーフクロムタンニン仕上げ

san2

また、もうひとつ気になったのが革の風呂敷のコーナー。
ポスターに書かれている通り絹織物みたい!

山陽風呂敷

とても薄くて滑らかでしかも白い革風呂敷。
新しいはずなのに、なぜか古典的にも思えてしまうこの発想、お侍さんが持っていても違和感がありませんよね。
私の日本人DNAにぐぐっと来る何かがありました。

伝統と、最新技術の融合、そしてあくなき研究心。
すばらしいタンナーさんの職人魂を見せて頂ける素敵なブースとなっておりました。

㈱山陽
http://sanyotan.co.jp/

 

トップラン(株)

創業80年以上を誇るバッグ素材全般(生地、ナイロン、合皮、革など)を扱う総合メーカーさんです。
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こちらのブースはナイロンとポリエステル、合皮の概念を越える生地のオンパレード。

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今回のイチオシ新商品は「フォルツァーノ」
写真のリュック両サイドの黒い部分がその新素材です。

ドイツ製の樹脂とイタリア製の離型紙の組み合わせで完成した超耐久性が高い合皮で、
表面はマット調のスムース革のような不思議な質感、キズが付きにくく、一般の合皮に比べ2〜3倍加水分解耐久度があるそうです。
また、製造時に溶剤を使用しないので、環境にも優しいまさに高性能な素材です。

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続いて、「コーデュラバリスティックナイロン」

ナイロンはデュポン社の66ナイロン、1680デニールを使っていて、とても軽くて丈夫だそうです。
特徴はなんといっても表面がとてもきれいな事。
よくあるナイロンクロスの毛羽立ちなどは一切ありません。
クールな上質感が洗練された大人の雰囲気で、いろいろなアイテムが作れそうでした。

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こちらは「ポリックデラックス」

ポリエステル素材です。
独特のつやとくたっとした感触がウリで、さわると手に吸い付くような質感が特徴です。
この生地に迷彩柄のようなプリントを施したものもラインナップされていました。
トレンドキーワードのミリタリーの代表柄「迷彩」は、多くのブースでも見かけ大人気でしたが、今年はこのようにきれいめに展開しているところが多いようでした。

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他にも、玉ねぎ色素と化学染料を組み合わせたハイブリッド染料で染めた「オニベジナイロン」
ナチュラルな色合いが素敵ですね。
そして、このブースで気になった面白い革です。
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「アルミレット バンガ」
ソフトな革の裏にアルミ箔を貼り合わせたもの。以前よりファブリックでは同様のものが流通していましたが、革に貼った物は初めて拝見しました。天然素材の革と金属の独特なとがったフォルムの融合がとても新鮮ですね。バッグに仕立てた後に好みの形に変更できるというのもとてもユニーク!
常に新しい素材づくりにチャレンジされているトップランならではの製品ですね。

楽しい製品サンプルコーナー 右下にある黒のバッグにアルミレットを使っています。

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本格的な革の魅力は素晴らしいけれど、ファブリックからの発想で作る革も遊び心があって面白く、
とても刺激を受けたブースでした。

トップラン㈱
http://www.toprun.co.jp/

 

㈱イデアル

バングラディシュ専門のレザーを扱う輸入卸商社さんです。

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ブースに入ると、たくさんのきれいな色とリーズナブルなプライス、かわいい展示にウキウキしてしまいました。

まずはイチオシの新商品。
ツートーンで染めたアンティーク調のジョバンニ
やわらかな質感の表情が素敵なマヤカーフ
しっとりしたドレープ感に驚くモイスト どれも色展開が豊富でリーズナブル。
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こちらは定番のキャンディとオーガスタ。薄くて丈夫なゴートレザーです。

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そして、驚きのd/34円シリーズ リュクスとドリックス

B級の革を使用したマットな仕上げの革です。
傷は多めですが、用途によってはとても魅力的ですよね。

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最後にお聞きしたのは、新しい挑戦としてバングラディシュでピットレザーを作る計画があるというお話。
ピット槽で鞣した革は、耐久性に優れ高品質ですが、広大な敷地が必要などと設備投資のリスクがあるうえ、生産するのに手間や時間がかかるためどうしても高価になってしまいます。それが人件費等々が安価なバングラディッシュで生産するとなると???!!!
イデアルさんの今後の展開から目が離せませんね。

㈱イデアル
http://www.ideal2008.co.jp

 

次回の秋冬のフェアは12月8日-9日です。
入場無料で、受付で名刺を2枚提示すればどなたでも入場出来ますので、ご興味のある方は是非革の魅力や最新素材、物作りの魅力に触れてみて下さい。

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