8/2 第5回勉強会報告『切り目磨きでパスケースを作ってみよう!』No.1

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2014年8月2日に、『切り目磨きでパスケースを作ってみよう!』が行われました。

参加者は4名、講師は財布等の革小物職人の赤根さんです。

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まずは簡単に切り目磨きのポイントの解説がありました。
切り目磨きは革の切り口(コバ)処理法としては最も古い技法のひとつであり、基本的なやり方は現在でも同じです。
しかし道具や薬品等、様々に新しいものが日々開発されており、使う革や製品、希望の仕上げなどによって試行錯誤してみるのが良いそうです。
赤根先生自身も、作るものによってその都度いろいろ考えます、とのこと。

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また磨く前の下処理の仕方なども解説していただきました。
貼り合わせたコバ面をきれいに磨くには、貼り合わせ面がピッタリと合っているか、ノリの種類や量が適切か、なども重要です。
また、それらにもし失敗してしまった場合のリカバリ方法もいくつか教えていただきました。
職人としての仕事の経験に基づいた、実用的な知識がいっぱいです。
さらに切り目磨きに適した革や、切り目磨き以外のコバ処理についても少し解説があり…
ここからはいよいよ実演です。

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磨きと下処理に使う道具や、手入れ方法などを実演しながら解説してもらいます。
この後やってもらいますよ、という赤根先生の言葉に皆さんじっと見入っていました。

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まずは材料となる革選びです。
今回は最も切り目磨きに適したフルタンニン鞣しの革数種類と、やや不向きなコンビネーション鞣しの革などが用意されました。

*フルタンニン鞣し・・・・・・・タンニンだけで鞣され、堅牢度が高く経年変化を楽しめる革で、ヌメ革とも呼ばれています。
*コンビネーション鞣し革 ・・・クロム鞣しをした後にクロム成分を抜き再度タンニン鞣を施した革で、両方の良い特徴を有しています。

赤根先生より磨き上がりが歴然と違うというお話がありましたが、みなさん悩みながらも自分好みの革を選択、その後の実践で違いを実感されていたようです。

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手縫いで作成するため、その技法も解説してもらいながらの作業となりました。
ピッチの調整や、糸の締込の強弱、糸目をきれいに仕上げるコツなど、その都度赤根先生に解説してもらいます。
疑問に思ったことや、迷った時などにすぐに質問ができ、また他の人のものを見ながら進められるのでじっくり、
かつ非常にスピーディに作業が進みました。

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そして最後の仕上げ、今日の本命とも言える磨き作業に入る頃には、それまで手元の作業に夢中だった皆さんもリラックスしてきて
「その色合わせもいいね~」「この革はやっぱりいい味が出るよ」など和やかな雰囲気の中、ひたすらに磨く、磨く、磨く…

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コンビネーション鞣し革の磨きはやや難易度が高いという解説を聞いていたものの、やはり実際にやってみてその違いを体験すると、いかに革のセレクトが大切か実感できたようです。
それでも赤根先生が磨いたお手本を見つつ、なかなかこんなツヤが出ない…と嘆きながらも一生懸命がんばる方も。
切り目磨きは、赤根先生いわく「気が済むまで」磨くものなのでそれぞれ皆さんがここまで、と思えるところで完成とし、講習会は終了です。

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2時間の中でひとつの作品を仕上げられるとあって、皆さん嬉しそうに自分の作品を持ち帰られました。
この切り目磨きの講習会は同じ内容でもう一度行います。次回は8/27の予定です。

時間的な余裕がある場合は、チャームやストラップをつけるためのパーツ(写真の赤い革部分)を取り付けていただくことも可能です。気軽にご自分の イメージを先生に相談してみてください♪

パスケースphoto

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