第98回 東京レザーフェア 2019春夏コレクションレポート

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2018年5月24・25日、皮革製品素材である革、及び関連副資材の可能性や魅力を発信する日本最大のトレードショー東京レザーフェア(TLF)が浅草の都立産業貿易センター台東館にて開催されました。

 

バッグヤードに協賛していただいている(株)山陽さん、㈱仙田さん、(株)イデアルさん 、トップラン(株)さんの一押し商品や主力商品をレポートします。

株式会社 山陽

創業107年を迎える老舗タンナー
今回は、素材としての革の展示というよりは、“加工方法”にスポットが当てられていました。

本物の切り株を利用して型押しされた革の展示も目を引いていました。

また、近々染料の販売を開始されるそうです。
染料の調合もしていただけるようで、想定価格は2,500円/500g。最後に色落ち止めをする必要があるようですが、思い通りの色合いに仕上げることが出来るというのはとても魅力的ですね♪

手染めされた革↓

革よりも多くの来場者の注目を集めていたのは、
「WHOSE LEATHER(だれの革?)」の展示品です。
レザーフェアではとても異色なブースとなっていました。

老舗のタンナー『㈱山陽』とクリエイティブエージェンシー『 POOL inc』コラボレーションに加え、老舗の文房具メーカー『コクヨ』のデザイナーの方によるデザインは、正に革という素材が持つものづくりの新たな可能性を提示していて、衝撃を受けました。

2年ほど前から100種類のヌメ革のヴァリエーションを1枚から購入できる試みを始めた『100 BASIC』。その次の挑戦といえます。

 

 

 

ヌメ革の可塑性を利用したペーパーウェイト。
濡らしたヌメ革を段階的に卵形の木型に沿って貼り付けていくことで、まるで皮膚のような感覚で貼り付けてったものです。

 

 

 

アドバン仕上げを施された革を貼りつけたブローチ。コンパウンドや歯磨き粉といった研磨剤を布につけ、自分流に削り取ってアレンジしていくもので、まるでアートな小宇宙の世界です。

 

 

 

素上げのヌメ革で作られたハンモック。
2.0mmほどの厚みの革ながら人が乗っても大丈夫なように、一級建築士の方が力学的に考慮し(全体的に比重がかかっることが条件)考え出したカッティングが施されています。それもなんと!すべて人の手作業でカットされたとの事です。

 

 

 

 

仙田 株式会社

内装生地をメインにあらゆるジャンルのテキスタイル素材を販売する仙田株式会社さんの一押しは、ラバー風合皮の『フォルテ』。表面強度も強く、肉厚なのでいろんなジャンルで映える素材だと感じました。

 

 

次は、使い勝手の良さでは群を抜いているのではないかと思われる『Tef twillテフツィル』
テフロン加工が施されており、高性能な撥水効果がある素材です。
150cm幅で@490円とリーズナブルな価格も魅力的です。アウトドアー製品などにも適していますが、この価格ですと内装生地として利用すれば機能性も歌えますね。

 

ちょっと変わった加工方法の素材も展示されていました。
タイベックス素材に海外の新聞のアンティーク風プリントが施されたものです。
タイベックス素材とは防護服に使われているポリエチレン製不織布の商標名で、透湿性がありながら丈夫で軽く、ウイルスや粉じんなどが表面に付着しにくく素材です。
このような素材×プリントor加工のヴァリエーションが豊富なところが、仙田株式会社さんの特徴と言えます。

 

 

株式会社イデアル

バングラディシュ専門のレザー輸入卸商社。国内に豊富な在庫を持ち、ネット販売もされており革1枚からでも購入可能で、少量生産品にも対応していただけます。

今回の一押しは『ビストロ』。なんと!ソフトスムース牛革が@39円/ds。それも27色のカラーヴァリエーション♪ 安さの秘密は、株式会社イデアルさんの売れ筋No.1の『マエストロ』@49円/dsよりも若干下地悪く、肉厚が薄いというぐらいとか。業界の価格破壊的な存在ですね!確かに他社には真似が出来ないかもしれません。

 

 

 

こちらが『マエストロ』@49円/ds
1.3~5mmの厚みで、ほどほどのボリューム感とナチュラルテイストが好まれている要因だと思われます。また、37色のカラーバリエーションもうれしいところですが、ある程度の数がまとまった場合は、オリジナル色の対応もしていただけるそうです。

 

 

フレキシブルな対応が売りの『レコバ』@59~
1.8~2.0程の厚み。硬めのマット調のヌメ革タイプで付属革などにも適しています。
こちらは『丘染め』といって、顔料のみで染色していくもので、透明感を出すのは難しい革ですが、2週間の納期でオリジナル色を製作していただけるのありがたいことですね。

 

 

 

トップラン株式会社

1928年の創業のバッグ素材全般を扱う商社。ファブリックから合皮、革までトータル的に展開。国内外ネットワークによりOEMも展開しています。
websiteもリニューアルされていますので是非、ご覧ください。
http://www.toprun.co.jp/

トップランさんのお薦めも高機能素材『コーミッド』。
細番手のポリエステル糸を高密度に織り上げる事で、硬質感溢れツヤを抑えたツイル。裏加工をPVCにすることで適度なボリューム感そ持たせています。表面にはテフロン加工を施し撥水、防汚効果があります。

 

マット合皮にドットエンボスが施された『ディンプラー』。
こちらも表面摩擦強度、引裂き強度、薄利強度に優れた高機能素材です。製造過程の有害な溶剤を80
80%除去し、環境に配慮した新製法で作られたポリウレタン素材で、パーツ使いをしても面白いかもしれませんね。

 

変り種では、トップランさんの定番『コーディラナイロン』に大胆なシワ加工を施した『コーディラリンクル』見慣れた素材も、加工次第で新鮮に写るものだと再認識いたしました。また、OEMも手がけているだけに、素材に合ったデザインのサンプル展示品が多く、出来上がりイメージを見せていただけることでと感じました。

 

物が売れない時代だからこそ、皆さん創意工夫されているのをヒシヒシと感じた第98回 東京レザーフェア2019春夏コレクション 。半年後の秋冬コレクションも楽しみですね。

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