田中箔押所さんをご紹介


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有限会社 田中箔押所
創業100年余りの老舗の箔押所です。
田中社長は3代目の若さと技術(先代社長)を身に付け、幅広い商品を扱っております。
田中さんは大正時代中期に始め(先々代)、当初は桐箱に紋、名前を入れる仕事から箔押しを行ったとか…。 現在も桐箱の仕事は続いております(先代社長より)

大正の終わりに現在の場所(小島町)に仕事場を移しました。その頃は帽子にネーム(マーク)を箔押す仕事が主流で当時は本金箔を使用し、非常に高価なものを扱っていました。 その残った金箔を集める業者もあったというなかなか良い時代(景気)だったとのことです。

今回は素押しや箔押しの機械も見せていただきました。このハンドプレスはハンドルとボディの容姿が招き猫に似ているため”ネコ”と呼ばれているそうです。

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ちなみに写真の中の招き猫も田中箔押所さんにあったもの、招き猫のそばで”ネコ”を使っている風景は何だか縁起が良いです◎

次は箔押しの風景、鞄(革)のマークなどは素押しという焼き入れという方法が多いですが、他のバッグ、小物、帽子などは箔押しが多いために箔の種類が沢山ありました。

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箔は長いロールのものをカットして使うということです。いろいろな箔があってとってもキレイです。

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機械は使用中とっても熱くなるとのこと。設置された版はとても熱いのですが、版を引き出し、取り換えたらネジを締めて固定します。慣れた手つきで取り換えるところを見せてくださいました^^さすがです。

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このプレスは中央にある大きなだるまプレスで、力があり今でも使用頻度が高いそうです。 版も見せていただき、ロゴなどの版よりもとっても大きいです!

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こちらの”だるま”は”ネコ”よりもより圧力が強く、300℃近くまでに温度が上がり、 小物などの全面に柄を押すのに適しているプレス機です。裁断した状態の大きさ全面に柄を押すことで小さいロットのものでも総柄の押しを表現出来るという、これはなかなか企画にはホットな情報です◎

次のプレス機は正確に同じものを数多く出来る機械です、現在は名刺を押しており、1日に10回も版を替えているという… これは熱された版や機械を使いこなしてこそ、すごいですね^^

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そして先代が使っている場面も撮らせていただきました。こちらは昭和30年頃の”ネコ”、力が強く押しがシャープに入るプレス機です。 笑顔でお話に応じてくれた先代、機会に向かったときの真剣な表情も素敵です。

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昭和40年代頃からは高度成長時代に入り、鞄、バッグ、小物、ランドセル(校章)、学生鞄など鞄類が良く、箔押し所も忙しい時代でした。 当時から今も使用しているものがあるという校章を見せていただきました、なんとも時代と年月を感じる魅力的な資料。
3代も続いている歴史と、長く同じところからの依頼がくることから確かな技術が伺えました。

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近年では名刺や帽子は増えてきているとのことです。 田中さんは創業以来、数多くの種類をこなし、技術、経験を持っており幅広いアイテムに対応できる技術を持った箔押所さんです。

現在3代目は培ってきた技術を守りながらも、台東モノマチ(http://monomachi.com/)に参加されたり、職人見学ツアーをされたりと新しいことにも精力的に活動されています^^

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これからもどんな活動をされるのか、とっても楽しみです。
田中さん、お忙しいところお話を聞かせていただきありがとうございました!